ラブラドゥードル ロイの日記

犬育て初心者の奮闘記。ロイとの暮らしを綴ります。

21.08.25_読書録_サイレント・コミュニケーション

f:id:umeco85:20210825212055p:image

♡心に残った箇所

----------------------------------------------------------------

すべての動物にとって、コミュニケーションは生存に必要不可欠です。すべての種には、「正しく理解される権利」があります。人間はあらゆる面において、犬の生活を牛耳っています。なのに、まるで犬が私たちを支配しようとしているというようなことを、唱える人もいます。なんと愚かなことでしょう。きちんと考えれば、その逆だということが分かるはずです。
 よく考えてみてください。住む場所、誰と住むか、いつ、どこで、何を食べるのか、いつ、どこで、どれくらいの時間眠るのか、いつ、どこで排せつするのか。さらには、いつ、どのような運動をどれくらいするのか。散歩で歩くスピードでさえ、私たち人間が決めているではないでしょうか。 純血種の犬は、いつ、どこで、誰と繁殖するのかまで、人間に決定権があります。結局、犬生(犬の一生)のすべての面を、人間がコントロールしているといっても過言ではありません。
 だからこそ、私たちは犬が鳴き声で伝えようとしていることだけでなく、ボディ・ランゲージで伝えようとしていること、つまり、犬のサイレント・コミュニケーションを理解しないといけません。そして、いつも人間目線でものごとを見るのではなく、犬の目線で見直してみましょう。まず、愛犬と一緒の時間を過ごし、本書の内容をもとに、犬を観察してください。
 愛犬の気もちを知りたい飼い主は、たくさんいると思います。愛犬が今置かれている状況をどう感じているのか、今どのような気もちなのかを知るベストな方法は、犬をよく見て、シグナルを読みとることです。犬の気もちを知ることで、常に人間の都合を押しつけるのではなく、犬の気もちに寄り添い、サポートすることも可能になります。犬を思いやり、選択の自由を与え、犬に適した楽しみ方を与えましょう。人間の無理解から生じる、犬の苦悩を軽減してあげてください。

----------------------------------------------------------------

この本の発売は2013年、今から8年前。

筆者は支配論を明確に否定している。けど、日本では今でも支配論を前提とした犬のしつけ情報がネットに溢れてるし、そういうトレーナーさんのYouTubeが支持されてたりする。

私自身、ロイを迎えて間もなかった頃、「ロイをお利口さんにしなきゃ=こちらの言う事をちゃんと聞いてくれる子にしなきゃ」と力んで、「散歩=リーダーウォークにしないといけない」とか、シーザーミランの本を購入し内容を鵜呑みにしていた。

でもその通りにしても(もちろん)うまくいかず、育犬ノイローゼ気味になっていた頃に出会ったのが、中西典子さんの「よりそイズム」。

f:id:umeco85:20210825213602j:image

これを知り、自分がいかに犬からの声を無視し、犬らしさを否定していたのか気付かされた。早く気づけて本当によかった。

犬の言葉を学び、犬らしさを尊重することを心がければ、一般的な問題行動は減るはず、というより、そもそも問題行動自体、人目線であって犬からすると全く問題じゃない(むしろ犬らしい) ことが多い。そのことに気づけると、犬への向き合い方がガラリと変わって、犬との関係性もぐっと良くなるはず。